リエゾングループの30周年に向けて④2024年10月23日活動ブログ 30周年に向けた新たな挑戦と言えば少々大袈裟ながら、10月20日から23日まで、インドネシアのソロシティにある「マンダラバクティ高等専門」でiTherapyを活用した日本の在宅ケア講義を実行。 マンダラバクティ専門学校は、看護、介護はもちろん、薬学(漢方精製)動画制作やハウスキーピングの実技も学べる高等専門学校(日本の実業高校の様なイメージ)。今回、iTherapyの講座を受講する生徒さんは全部で50名。50名全員が特定技能の試験を受け、介護の専門職を目指して日本に行く予定の若者50名。 学校に着くと、とにかく丁寧に、表情豊かに、笑顔で大きくはっきり全員に挨拶される。僕の様な変な日本のオッさんにもゲスト対応を徹底してくる。とにかく学校すべてが活気に満ち溢れていて、生徒全員に元気がある。もちろん発展途上国としての課題は様々あるのだろうが「若い国」とはこういうことかと納得する。 学校の先生方とのミーティングを経て講座がスタート。川副、産業医科大学の松田先生、NPO全国在宅リハを考える会の小山副理事長の3名がスピーカー。川副は1番手で、iTherapyのシステム概要から活用までを説明。正直、人前で話すという行為に、本当に久しぶりに緊張した(来ている服は「バティック」というインドネシアの民族衣装。現地で調達しました。着たくないと最後までごねたけど、同行者全員から「正装だからちゃんと着ろ」と説得された為)。 なぜ緊張したか。想像してほしい。ヒジャブを付けたはじめましてのインドネシア人50名の前で、おそらく見たことも聞いたこともないであろう「iTherapy」なるシステムを使い、彼らに日本の在宅ケアを理解できる様に説明をと求められる。それをトップバッターでやる。そのプレッシャーは本当に半端なかった。ただ、とても驚いたことは講義の時の生徒諸君の真剣さ。50人、私語、居眠り一切なし、本当に一人も居ない。50人全員が一言一句聞き逃すまいという凄まじい空気感で話す側を心地よく圧迫してくれる。 2番手に産業医科大学の松田教授が登壇。日本の社会保険における介護の位置付けと日本の介護の今後をテーマにレクチャー。さすがのご経験と豊富な知識、データから納得のレクチャーを展開される。 松田先生は、レクチャーの中で「iTherapyコード」の「ICF」との関連研究のデザインをお示しになる。個人的には、この瞬間がとても嬉しくてこれまでの12年の苦労に光を当てて頂けたという満足感でいっぱいに。しかも場所はインドネシア。同行できたことは本当に奇跡と思えた瞬間。 最後はNPO全国在宅リハを考える会の小山副理事長。食事介助と排泄介助をテーマに実技を交えたスタイルで、会場の雰囲気をガラッと変えるレクチャーを展開。 同行の男性スタッフをモデルに、成人用オムツの使用方法を動画と実技の両方でレクチャーを展開。実技も交えたせいもあって会場のテンションがピークになる。学生さん達は楽しそうに笑い、学び、頷きあう。日本とインドネシアがグッと近いづく感覚のある1コマ。さて、何よりまずインドネシアの地に立たせてくれたリエゾングループの社員、役員会議のすべてに心からの感謝を伝えたい。28年、できることを少しずつ積み上げてきたリエゾングループの経験は、これまで考えもしなかった場所をつないだ。来ることが目的ではない。ここに来るまでの経過を大切に大事に考えることが目的なのだ。リエゾングループの全員の力があって今があり、それは、新しい仕事や、新しい人材、新しい街とのつながりに他ならない。我が社の理念そのものと思う。理念も何もなくただ漫然と時間だけ過ごしただけならグランドデザインは描けない。リエゾングループの「人間愛」「仕事愛」「地域愛」、それをみんなと一緒にそれを貫いてきた28年があるからこそ、30周年を目指せてその先の50周年に向けたグランドデザインが描けるのだと思う。改めて、そう考えられる瞬間を創ってくれたリエゾングループ全員に、言葉にできないくらいの感謝とお礼を申し上げたい。ありがとうございます。報告することがもっともっとたくさん。ただ、先ずは無事に帰ることを最優先に。明日、会社に戻ります。現場をよろしく頼みます。 投稿ナビゲーション << 前の記事次の記事 >>