20191207_地域コミュニティ・カフェ活動の活性化研修事業(事業名:リエゾン・カフェ)_地域と関わる「顔の見える黒子」へ全力。

2019年12月22日
社内活動

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2019年12月07日、コミュニティカフェクローバーにて、今年度、Liaisonグループ/社会福祉法人春秋会が、WAM助成の支援を受けて実施するプロジェクトの1つ、地域コミュニティ・カフェ活動の活性化研修事業(事業名:リエゾン・カフェ)を実施。8月に続き、神奈川県茅ヶ崎市で様々なローカルプロジェクトを展開する「チガラボ」の代表、清水さんをお迎えして、地域コミュニティ・カフェの事業の活性化と事業の自主財源化を確立する為の研修を実施しました。

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8月に引き続き、研修手法は「イノーべション・セッション」です。10月に老祉協研究大会で発表した「Liaison Worker Project」を基礎に、介護・福祉の事業の専門職が集って、コミュニティカフェを活用し、地域の「相談」や「参加」、そして「地域づくり」そのものを、事業としてどう展開していくか?を検討している場面です。メンバーは、社会福祉士、保健師、理学療法士、介護福祉士、ケアマネジャー、ヘルパー等々、専門職。それぞれの視点や考えを出し合い、アイディアの結びつけ、その方向性を検討しています。

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地域コミュニティ・カフェ活動の活性化研修事業、事業名「リエゾン・カフェ」の対象者は、専門職と地域住民。専門職が専門職としての上着を脱いで地域と関わり、住民の皆さんと共にアイディアを醸成していくのがこの事業の肝。そして今回、専門職に関わる地域住民の代表として、長崎市議会の梅原議員が参加(写真左下の男性)。前回こちらで報告した「happy worker café」に連続して、このワークショップにも参加して下さいました。

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地域コミュニティ・カフェ活動の活性化研修事業、リエゾン・カフェ。そのイメージ通りの場面が創られました。先駆的活動を展開するローカルベンチャーの代表を講師に迎え、地域に関わり現場を抱える専門職と、地域活性や住民の福祉の仕組みづくりを進める地域住民の代表が集い、街のコミュニティカフェ活動の活性化と、事業の自主財源化に向けたアイディアを出し合い、その具体的なプロセスをイノベーションセッションで組み立てていく。想定通りです。

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リエゾン・カフェのメンバーは、この街に住む人、街で生まれ育ちまた戻ってきた人、そして、その街の仕事に人生かけている人。つまりは、街の未来を「自分ごと」として考えるコトが出来る人。だからこそ、街の課題を、飛ぶ鳥の視点で考える事ができるのだと思います。セッションを通して出た地域の課題、キーワードは「気軽に相談できる場所」「多様な多世代の参加の場」「地域づくりそのもの」でした。そのキーワードを実行するのは、地域に関わる我々自身。そして、私たちが「顔の見える黒子」になって、この「相談」と「参加」と「地域」という舞台を創る「黒子」なのだ、という結論に達してこの日のイノベーション・セッションが終了しました。

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イノベーション・セッションの翌週。12月13日に開催された、社会保障審議会の介護保険部会に提出された資料が、12月16日にWEB上で公開されていました。この写真はその資料の一部です。

Liaisonグループは、コミュニティ・カフェを事業としてやってます(つまりは常設型です)。世代や属性を限定せず、高齢者や、お子さん、お母さん、住民さんが気軽に寄れる場所としてカフェを10年やってます。そして、専門家の上着を脱いで地域を走れる介護や福祉や保健やリハビリのプロが揃っています。

そこでは、リエゾン・カフェ、よろずカフェ、happy worker café、の3つの活動を展開。作り込まない相談の場、障がいのあるお子さんとお母さんと一緒に「やってみたい」を「やってみよう」にする場、地域と共に生きる人が自らの地域課題をコミュニティカフェを通じて解決するイノベーションセッションの場などの機会を創っています。

地域の各種ボランティア、地元商店街へのコマーシャル、地元コミュニティ協議会への参画や、自治会、民生委員会、育成協などなど、地域の「コア」な活動に、顔の見える黒子として参画する事に努めています。

この資料を見た時に、この街で、リエゾンとしてずっと続けてきたコトに意味があったと思えました。そして、この街でずっと続きてきたこの活動が、2019年度のWAM助成金支援で一つ上の次元に推し上げて頂けた様な、とても幸せな気分になれました。

2020年も、Liaisonグループ/社会福祉法人春秋会の地域カフェ事業、さらにスピードを上げて展開する予定です。

関係の皆様のご協力をよろしくお願い致します。


Liaisonグループ/社会福祉法人春秋会は、2019年度のWAM事業を受託し、以下の目的の下、地域で各種プロジェクトを展開します。

地域住民間の信頼や規範、関係性(ソーシャルキャピタル)の向上を目的に、地域のNPOや大学・専門職、ローカルベンチャー企業と連携体制を構築し、住民の層に応じたコミュニティづくりを多元的に展開する事業を実施します。

事業の手段には「カフェ」を用います。地域の既存のコミュニティカフェを拠点とし

①世代間交流
②高齢者の生活支援
③地域コミュニティ活性化の理解

をテーマとしたコミュニティ・カフェ事業を企画運営しています。それぞれのコミュニティ・カフェ事業には地域活動の実践者や有識者、専門職を配置。地域住民の皆さんの層に適した相談支援機会の場づくりを、カフェ事業を通じて多元的に展開し、地域住民間のソーシャルキャピタル向上推進を目的に事業を推進します。

それぞれのコミュニティ・カフェ事業の詳細は以下の通り。2019年度、長崎南区を対象に、随時各projectを展開しています。


1)世代間交流カフェ(名称:ハッピーワーカー・カフェ)

・対象者:地域の高齢者、子育て世代、子供(10〜20名程度)
・頻 度:2ヶ月に1回/※事業年度で全6回を予定
・場 所:カフェ・クローバー(長崎市柳田町100番)
・内 容:地域資源で「遊び」や「学び」のワークショップを実施


2)介護福祉相談カフェ(名称:よろず相談カフェ)

・対象者:地域の高齢者(10〜20名程度)
・頻 度:2ヶ月に1回/※事業年度で全6回を予定
・場 所:カフェ・クローバー(長崎市柳田町100番)
・内 容:A.講話/B.テーマ毎の体験会/C.各種の生活相談と座談会

3)地域コミュニティ・カフェ活動の活性化研修事業(事業名:リエゾン・カフェ)
・構成員:講師 1名/参加者 10〜20名
・対象者:地域住民、専門職等(10〜20名程度)
・頻 度:3ヶ月に1回/※補助事業年度で全4回を予定
・場 所:カフェ・クローバー(長崎市柳田町100番)
・内 容:ローカルベンチャー企業等、独自サービスを展開する実践者を招き、地域コミュニティ・カフェ事業の活性化と事業の自主財源化を確立する為の研修を実施

そして、これらのプロジェクトを総称する事業タイトルが

「多元的な相談支援機会のためのカフェづくり事業」

です。

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