20181027_NPO全国在宅リハビリテーションを考える会・総会/定例会

2018年10月30日
社外活動

IMG_1220 20181027日(土)、東京八重洲でNPO全国在宅リハビリテーションを考える会の平成29年度総会及び定例会が開催されました。総会では4期目の理事就任を拝命。12年、足掛け8年目の理事活動。今後も、在宅リハの未来に向け、起業者ブランドという新たな職域の拡大に向けて努力したいと思います。

 

 

IMG_1223 総会に引き続き、定例会の基調講演が始まります。今回の講師、肩書きがかなり豊富。経済産業省 政策調整統括官 兼、厚生労働省 医政局 統括調整官 兼、内閣官房 健康・医療戦略室 次長、江崎禎英さん。三省庁を兼務して各所の医療・介護政策を調整しつつ、今後の日本のヘルスケアの発展を担っておられるとのこと。

 

江崎調整官のご講演、一言で表現すると「キレがある」という感じ。ご講演では「我々が認識している日本の超高齢社会の現状は違う」と言い切られます。人類が健康長寿を望めば超高齢社会は必然。今の現状は問題ではなく、人類のあるべき姿に向かって進んでいるだけ。スクリーンには、そのお話を担保する数字やイメージがどんどん展開されていきました。

 

しかし、どんなに科学が進化しても、最後はその人の「健康でありたいと願う思いと具体的な行動」とおしゃられます。その視点で、在宅高齢者の「自律」した自立生活を支援する役目、NPO全国在宅リハビリテーションを考える会の「起業者」の皆さんに期待しています、との嬉しい言葉をいただきました。

 

 

IMG_1230 定例会は続きます。二つ目の講演は、島根県邑南町役場の行政マン、寺本英仁さん。邑南町での産業おこしの取り組み「A級グルメ構想」を担当したことが評価され、総務省地域力創造アドバイザーに就任。2016年、地域おこしのトップランナーとしてNHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演。その後も数多くのメディアに取り上げられるスーパー公務員さん。当会の安倍理事長、NHKの番組を観て寺本さんの活動に共感。ぜひそのお話を伺いたいと直接オファーしたところ、ご快諾を頂きこの機会が生まれました。

 

 

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寺本さん、ご講演の中で熱く語られます。「最初ね、邑南町には何もなかったんですよ。人は減ってくだけだし、未来も無かった。でもね、だからこそ邑南町の良さを知ってもらおうというプライドだけは、どの地域にも負けない地域にしようと思いました。今、邑南町の特産は色々出来ましたけど、街の一番の特産は「邑南町プライド」だと思ってます」と。

 

 

とても身に沁みるお話でした。何も無いところから、アイディアやそこにある資源を使いながら新しい価値観を生む。そこまでは結構な場面で可能なのですが、問題は「続ける」コト。その難しさの経験は、とても共感できるものがありました。

 

 

新しく生んだ価値観。それが理解されない、興味を持たれない、必要ともされないし支えもない。それ、イヤと言うほどわかります。起業者であるコトでもわかるし、開発者としてもわかる。いつの世も未来を語る人は、だいたい孤独です。

 

 

でも、孤独でも、続けるコトの先に未来が見えると信じれるのは、やはり「プライド」ですね。プライドは金で買えないし、金を稼ぐコトがプライドでもない。だからこそ「続ける」という行為が難しいのだと思います。

 

 

今回の総会・定例会、その一番最後に、iTherapyの開発状況を説明する時間を10分だけ頂けました。その10分、全てのプライドを注いで説明しました。

 

 

基調講演のお二人の話を通じて、自分が起業者であるコト、開発者であるコト、その二足のワラジを履いて活動するコトの「プライド」を改めて教えて頂けた様な気がします。

 

 

懇親会に行く道すがら、iTherapyのプレゼンテーションを見たチームメンバーから、こんな言葉をもらいました。

 

 

「コウセイさんの頭の中ってどうなってんですか。一回、その中、見せて下さいよ(笑)」

 

 

頭の中は、プライドでいっぱいです。

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