本物Night@café clover Vol.22018年7月21日全体 2018年7月19日、café cloverにて、本物Night Vol.2が開催されました。今回の本物ゲストは、株式会社くまもと健康支援研究所 代表の松尾洋さん。通称「くま健」の地域ヘルスケアビジネスモデル、そこからのまちづくり展開。その実践を、様々なデータを交えながらお話頂いた90分。怒涛の90分、圧巻の90分、そして納得の90分。本物ゲストと完全プライベートの参加者20名、熱い熱い夏の夜の『本物Night』が始まります。 松尾代表『事業提案の根拠は数字。相手に納得して頂く数字の作り方とは…』からスタート。基本データの組み合わせによる地域・圏域ごとの特性や課題予測のやり方を教えて頂きます。データ要素も様々。人口、介護度等は当然。地区毎の課題特性や事業所毎の結果(例:地区の居宅利用者の介護度が悪化してるか改善してるか等)。一番大事なのは「これからかかるお金の予測」。ほぼ既存データから調べる事ができるというノウハウを教授頂きました。 松尾代表曰く『相手が知りたいデータを、提案の根拠として使う』との事。代表は、普段接点のある多機関(公共、専門職等)の特性を熟知されていました(今回の本物Night、行政や地域包括支援センターで働く方々もご来場でした)。実践のお話からは、多機関、多職種連携の具体的な手段に「データ」があるという基本的な事を改めて感じます。「成果の表現とは、きちんと学んで得られる技術」という事なのでしょう。あらゆるマネジメントの根幹と思います。 くま健のプロジェクトをご紹介頂きました。事業の性質上プロジェクトの詳細をここでご紹介する事はできませんが、その内容は間違いなく最先端だと感じます。一つ大きな表現で言えば「コミュニティ・ベース」であるというコト。医療や介護の連携が重要である事を最大限に踏まえた上で、自助が互助に保健や福祉やリハが関わる事の重要性を説かれます。専門家が白衣を脱いで地域に関わるというコトは、きっとそういうコトなのでしょう。 今回、参加頂いた方の中にお一人との会話の中で「マイノリティ」という単語に出会いました。マイノリティは最先端であると考えます(感覚的にではありますが)。理由は、誰もやっていなかったコトを、誰もがやってみたいと思うコトに変えられるチャンスを得ているから。人は、そのチャンスに気づかず生涯の仕事を終える人も少なくない。その意味で、彼と話せた事で今回、本物Nightの意味も再確認できました。 本物Nightで学ぶコトは、明日から出来る「簡単手段」ではありません。「考えるコトが好き、もしくは今の自分には考えるコトが必要だ」と思う方々が、プライベートの時間と自分のお金を使って集まる場所。人の指示で学んでもそれは自分の強みにはならない。本物Nightの趣旨は「完全プライベート」です。自分で調べて、自ら申し込み、プライベートの時間に自分でお金を出して学ぶ。自身が成果を感じ得る一番効率の良いスタイルだからだと考えるからです。 彼が「ここ来て本物に触れたら、また明日の朝からの自分が描けました」そう答えてくれたコトが今回何より嬉しかった瞬間でした。 さて、松尾代表から紹介して頂いたくま健のプロジェクトには、随所に「リハ職」がキーマンとのお話が出てまいりました。最高のパスを頂いて、第3回の本物Nightでは、リハ職のカリスマを名古屋からお招きします。くま健松尾代表の期待に応えられる「地域に関われるリハ職」をイメージした第3回の本物Nightは、次月、8月24日(金)の夜に開催予定です。1回目、2回目とはまた違った企画が展開されるかもしれません。お楽しみに。 当日ご来場頂きましたお客様、特に、秋田県からお見えいただいた米田さん、本当にありがとうございました。また、開催にあたり会場使用や準備等でご協力頂きました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 ありがとうございました。 Liaison labo 代表 川副巧成 投稿ナビゲーション << 前の記事次の記事 >>