障がいのある人がアートを仕事にする環境/GoodJob!Center訪問記
活動・実績2019年8月31日

20190830_障がいのある人がアートを仕事にする環境/GoodJob!Center香芝への訪問記

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今回、かなり写真が多いです。でも、それだけの枚数を使って詳細をお伝えしたいと思った「GoodJob!Center KASHIBA(香芝)」への訪問記。2019年8月30日、奈良県香芝市にある「グッジョブセンター香芝」を訪問してきました。結論、ここは、夢を現実にしている場所でした。



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近鉄下田駅を出て真っ直ぐ。歩いてほんの数分の所にあります。すぐわかりました。デザインコンペで100社を超える応募を勝ち抜いたdesignerの方が設計したGoodJob!Center KASHIBA(香芝)の南館です。あいにく曇りのお天気で少し暗めに写っていますが、実際の建物はとてもインパクトがありました。



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中に入ると外観から想像する通りの内装。木材の香りに包まれる空間は、GoodJob!Center KASHIBAのコンセプト通りのアート空間そのもの。従来の福祉事業所とは思えない感じ。そう、ここは「就労支援事業」や「生活支援事業」など4つの事業を運営する「福祉事業所」なんです。



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実際に通ってきておられる事業利用者の方々の作業風景です。右手のボーダー柄のシャツの方は、副センター長の藤井さん。撮影の許可をお願いして一枚。皆さん、ものづくり作業に真剣です。そして、このクラフトスペースで作られている作品が以下の通り。少し写真が続きます。



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副センター長の藤井さんからじっくり説明を聞きました。「GoodJob!Center KASHIBAは、事業を利用する方々を「アーティスト」だと考えます。そのアーティストが創る作品を、「エイブル・アート・ムーブメント(Able Art Movement)」として世の中に表現を発信し、人に知ってもらう。そして、知っていただいた方々に作品を買ってもらうコトで、アーティストの生活を支援する。そのための多岐に渡る「支援マネジメント」をやるのが GoodJob!Center KASHIBA です」と説明して下さいました。



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GoodJob!Center KASHIBAでは、「Able Art Company(エイブルアートカンパニー)」という名前で、アーティスト支援の為のマネジメントを行っています。障がいのある人がアートを仕事にできる環境をつくることを目的に「障がい」と「アート」を軸に活動してきた3つのNPOが共同で運営しているそうです。障がいのある人による造形作品(絵画・イラスト・書など)を広告や商品のデザインに活かすことで「仕事づくり」につなげる活動をやっておられるとのことでした。



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GoodJob!Center KASHIBA、とにかくその商品ランナップがすごい。GoodJob!Center KASHIBAで創る作品はもちろんですが、全国の福祉施設等で創られるアーティスト達の作品を仕入れ商品ラインナップを作っています。


GoodJob!Center KASHIBA、事業は「アート」を基本コンセプトとし、「就労支援」や「生活支援」を手段に、その作者が造形する作品を「商品化」する。そして、アーティストの生活を安定させるための「社会認知」を生む為の綿密な「商品販売マネジメント」を、障がいのある方の「相談支援技術」として実践している。もう「参った」しか言葉が出てきませんでした。ブレない軸の定まり方が半端ない。そして、それを「サラッ」とやっている。


ホント「参った」でした。ぐうの音も出ない。



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しかし実際、運営には課題も多いとお話しして下さいました。夢のある形を追えば「希望」という期待感の一方で「継続」という責任感も持たねばなりません。1つの1つの作品にその思いを吹き込みながら「商品」を創るという事がどれだけ大変か。現場に伺ったからこそ、スタッフの方々の思いと苦労が痛いほど伝わってきました。



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赤い鹿のオブジェ「おじぎ鹿」、この9月に商品デビューする新作の張り子。見るだけでわからない工夫がたくさんあります。



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全国から集める福祉施設のアーティストの商品、その在庫を整理する棚です。この一枚に写っている整理スペースがセンター2階の至るところにありました。現場は現場だけで出来上がっている訳ではありません。「現場を支える誰かが居る」だから「現場」があるんだという事を改めて感じさせてくれました。


会社を経営するという仕事をしていると、ただ自分の目の前にある現場の不具合や不都合を、自分の物差しで不満に変えて、不平を言いっぱなしにする人と出会うことがあります。そういう人は、つまりは「現場」という言葉の本当の意味を知らんのだろうな、と思った場面を思い出した瞬間の一枚でした。



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GoodJob!Center KASHIBAにもう1つ、冒頭ご紹介した南館から歩いてすぐのところに「北館」というアトリエがあります。こちらは、週3回程度開いているそうで、この日は事業を利用する方々が7〜8名集って思い思いの作業を進めておられました。現場状況の詳細は割愛しますが、やはり「その人のための場所を創る」というコトの大事さを痛感しました。そして「創らなければ」とも思いました。



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GoodJob!Center KASHIBA、本当に、最高に素敵な場所でした。そして「希望」と同時に「継続」の責任と向き合う現場の方々のハートにも触れることができました。ここの運営がどれだけ大変か、それが理解できるからこそ、この「GoodJob!Center KASHIBA」の運営に向き合う皆さんが光り輝いて見えました。


最後、副センター長の藤井さんに「ぜひ、香芝と長崎で、文化交流しましょう。僕らもこれから長崎で「その人のための場所」を創りたいと考えています。ぜひ、また来させて下さい。そして、我々の街にもぜひ来て下さい。」とお伝えしました。藤井さんから「我々もそう願います、ぜひ、長崎との交流を実現しましょう!」と物静かに、力強くおっしゃって下さいました。




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GoodJob!Center KASHIBA、素晴らしい場所を見るコトができました。今後、Liaison グループの有志社員を随時見学に派遣したいと考えています。我々、Liaison グループが目指す次のステージの造形はもう始まっています。そして、形をつくる「クラフトスペース」のテーブルを目指す社員に、ぜひ見てほしい場所でした。素晴らしかった、本当にその一言に尽きる場所でした。



長時間にわたって見学、案内して下さった藤井副センター長をはじめ、GoodJob!Center KASHIBAの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



また必ず行きます!ぜひ、長崎にも来て下さい!